1月23日 生涯学習センターにて、暮らしの困りごと対策セミナーを実施しました。
約20名ほどの方がお集まりくださいました。
昨年当事務所から町内の皆様へアンケートのご回答に多かった内容を元に,
シリーズで行っているセミナーです。
次回は、2月13日(木)14:00~16:00 「家の中の荷物の整理に困っていませんか!」について行います。場所は、同じく生涯学習センター。
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【暮らしの困りごと対策セミナー】家の中の荷物の整理に困っていませんか | セミナー | 一般社団法人かながわ福祉居住推進機構
今回は、
将来の財産管理について / 使われていない農地について
の2部構成でした。
それらの内容について振り返ってみたいと思います。
将来の財産管理について
講師 あさぬま事務所 司法書士 浅沼賢史 小田原市よりお越しくださいました。
万が一の時、残されたご家族のために事前準備が必要
【過去の症例】
・家主様が痴呆症になってしまったり、急に起きた万が一の時に、本人の代わりに保険証書や通帳などを探したり把握する作業が大変
・お子様がいないご夫婦では、配偶者の方と義理の兄弟、親戚の甥など普段連絡をあまり取り合わないような方との財産分与
・お子様のいないご夫婦で、先妻の子がいらっしゃる場合の財産分与など
【制度】
・成年後見制度(法定 / 任意)
・遺言書(自筆証書 / 公正証書)
・民事信託
制度を使おうとすると、気が引ける・・・
しかし、
完璧を目指すと進まない。その時には動けない。
ので、
気づいたものから紙に書いて残しておくようにしましょう。と浅沼先生。
例えば、
・山北町役場にエンディングノートも置いてあるので活用
・気づいたものから紙に書いて残しておく
ただし、
記したものを誰かに書き直されてしまっては困るような事を想定をするなら、遺言書(自筆証書 / 公正証書)などの制度を使うと良いでしょう。
親の責任管理が難しい場合は、前もって準備ができる、任意後見制度を。
ゆくゆく子の責任管理が難しい場合には、任意信託制度を。
実際、ご相談する窓口として、役場や、司法書士事務所などをご利用ください。
成年後見制度は、介護保険と共に平成12年から始まったそうです。介護保険はメジャーですが、成年後見制度はまだまだ認知はされていないように思います。将来の財産管理を守るために、国の制度が用意されているんだといろいろと勉強になりました。筆者の両親は70歳を過ぎても、まだ元気でいてくれているので財産分与などまだまだ先の話しだと思っていましたが、知っておくだけでも安心しました。
また、
昨年の令和6年4月より始まっている不動産の相続登記義務化についても話がありました。
不動産による相続登記は、東日本大震災の後、土地の所有者が分からずに復興作業にかなり遅れが出たなどの問題が大きかったために、義務になったとのことでした。
お一人暮らしの方も増えていますし、これからの時代とても重要な内容と感じました。
使われてない農地について
「農地バンクの活用」のご案内
講師は、公益社団法人神奈川県農業会議の方々
空き農地の活用の現状は、
農業委員会の許可を受けて、貸手と借り手が直接やり取りをするのが多いかと思います。
個人間のやり取りで、借り手の方の意向が強いケースが多い。
今回ご紹介させて頂いたのが、「農地バンク」が間に入り、貸し手と借り手の手続き等全般を行うという内容でした。
田んぼについては需要が多いが、山間部のミカン畑や茶畑のケースは少ないということです。より山北町の需要に沿った制度が課題となりました。
【セミナー後のアンケート】
〇 財産管理について
十分に満足した、大変参考になった。とお声を頂きました。
〇 使われてない農地について
自分の農地と関係なかった。具体的な例がほしかった。とお声を頂きました。
〇 今後のセミナーで取り上げてほしいテーマとして
・独居だが、この先家屋をどうしたらよいか
・老後の生活についての、制度や支援(買い物や病院が遠い)について。心身の健康についてなど
・農地について貸借ではなく、売買のセミナー。半端な広さ、斜面で耕作できそうもない土地の処分についてのアドバイス、制度について
次回は、2月13日(木)14:00~16:00 「家の中の荷物の整理に困っていませんか!」について行います。場所は、同じく生涯学習センター。
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