【黒いカラアゲ・石炭糖】鉄道の町ならではの山北町のグルメ紹介

神奈川県山北町はかつて「鉄道の町」として栄えたことは以前の記事で紹介しました。
JR山北駅前では、今もその歴史を語り継ごうと商店主さんが工夫を凝らして「鉄道の町」にちなんだグルメ商品を開発しています。
今回は、黒煙を上げる蒸気機関車から発想を得た二つの
商品を紹介します。

「山北のスズメは黒い」

山北駅は明治期から昭和初期にかけて「箱根越えの基地駅」として多くの蒸気機関車が集結。駅周辺では民家の洗濯物はおろか、スズメまでも黒煙でいぶされて「山北のスズメは黒い」と言われたそうです。

その話にインスピレーションを得たのが、1914(大正3)年創業の「田中屋牛豚肉店」の4代目、瀬戸義信さん(57)でした。

瀬戸さんは2016年、町内の鉄道公園に保存されていた機関車「D52」の国内初の動態化に合わせて商品開発に着手し、「黒いカラアゲ」(1本100円)を考案しました。
スズメに見立てた手羽先を竹炭で黒く色づけし、特性のタレとスパイスで味付け。ビールにもぴったりです。
注文を受けてから揚げるため、10分程度待つ場合もあります。

「田中屋牛豚肉店」の定休日は日曜で営業は午前9時~午後5時半。
「黒いカラアゲ」は山北駅前の居酒屋「YAMAKITA バル」でも味わえます。

黒光りする「黒いカラアゲ」。お酒のお供にもバッチリ。

食べられる「石炭」⁉

もう一品は、見た目は石炭のようにしか見えない和菓子の「石炭糖」(1個420円)。

見た目は石炭。食べるとフルーティー。そのギャップが面白い一品

考案者は1927(昭和2)年創業の和菓子屋「秋月堂」の3代目店主、石田一郎さん(58)です
石田さんも「鉄道の町を盛り上げたい」と商品づくりに取り組み、2018年に「石炭糖」の販売を始めました。

「石炭糖」は伝統的な和菓子の「琥珀糖」をアレンジしたもので、こちらも竹炭を利用して黒く色づけ。山北町ではミカンの生産が盛んだったことから、味付けにはミカン果汁を使用しています。
黒い見た目とは裏腹に、シャリっとした触感の後にミカンの風味が口の中に広がります。
期間限定(1~5月ごろ)でイチゴ味も販売しています。

「鉄道好きの人を狙ってつくった」と石田さん。最近ではテレビやSNSなどでも取り上げられ、まとめ買いしていく人もいて品薄状態が続いているということです。

「秋月堂」は不定休で営業は午前8時~午後6時半。
「石炭糖」は、駅前の「ふるさと交流センター」や、「道の駅・山北」、町健康福祉センターでも販売しています。